あらゆる組織にシナリオプランナーがいる世界(2018年のJSPC)

一般社団法人シナリオプランナー協会(JSPC)代表理事の新井です。2018年、あけましておめでとうございます。

2017年の活動振り返り

一般社団法人シナリオプランナー協会(JSPC)を立ち上げ、3カ月の活動期間を経て、2017年を終えました。その間、次のようなイベントを実施しました。

  • 働き方の未来2027 〜組織の未来を考えるストーリー〜(東京・大阪)
  • コミュニティデザインを知ろう!
  • シナリオプランニングの可能性を考える対話会 〜パターン・ランゲージと組織論の専門家をお招きして〜

これに加えて、シナリオプランニングの入門編講座やアクティブ・ブック・ダイアログ(ABD)という手法を使った読書会を複数回、開催してきました。

それぞれのイベントの活動報告は、こちらのFacebookページから。

シナリオプランナー協会
https://www.facebook.com/ScenarioPlannerCommunity/

そして、今後のイベントやセミナーのご案内は、こちらのPeatixのページをご確認ください。

シナリオプランナー協会 | Peatix
https://jspc.peatix.com/

たった3カ月ではありましたが、私たちにとって、それはそれは濃い3カ月でした。

11月に実施したいわゆる「お披露目イベント」などもあり、この3カ月は立ち上げの勢いで走り抜けてきました。

2018年に入り、心機一転で迎えるこれからの活動では、私たちが届けるべき価値を丁寧に届けていくためのセミナーやイベント、そしてワークショップなどを手がけていきたいと思っています。

あらゆる組織にシナリオプランナーがいる世界を目指して

2017年11月に東京と大阪で実施したイベントでは、このJSPC(Japan Scenario Planner Community)という組織が、「シナリオプランニング」という手法を普及させていく器であると同時に、それを実践する「シナリオプランナー」という人が集まるコミュニティだということをご紹介してきました。

ただし、私たちが目指している最終的な目標はJSPCというコミュニティが成長していくことだけではありません。

JSPCというコミュニティの活動をとおして、世の中に多くのシナリオプランナーが生まれ、あらゆる組織にシナリオプランナーがいる世界を創る、それがJSPCが目指している理想の世界です。

ここで言う「組織」とは、いわゆる企業だけではありません。省庁や自治体、学校、非営利組織、私的なコミュニティなど、あらゆる「組織」を含んでいます。

そういったどんな組織の中にもシナリオプランナーがいる。そして、そのシナリオプランナーが、自組織のためにシナリオプランニングを活用し、自分たちにとってのより善い状態を目指していく。

その先にあるものが私たちがビジョンの中で掲げている「より善い世界」ではないかと思うのです。

人や組織が未来を見通し、希望の道を切り拓いていく支援をし、より善い世界を実現する

その第一歩としての2018年

壮大な妄想だと感じる方もいるかもしれません。

しかし、いまやどのような組織であっても、不確実な未来への備えは欠かせない時代となっています。

そのような時代における有力なツールであるシナリオプランニング。そのツールを使いこなしていくシナリオプランナーが増えていくことは、これからの世界をより善くするためになくてはならないことだと、私たちは信じています。

この壮大な妄想だと思える世界を一緒に創っていく方々と会い、語り、未来を描いていく。そんな第一歩をこの2018年に踏み出せればと思っています。

まだまだ未熟な組織ではありますが、みなさんとご一緒できるのを楽しみにしています。

一般社団法人シナリオプランナー協会
代表理事 新井宏征

伝えたいことを、自分の言葉で

シナリオプランナー協会を立ち上げて早速、代表理事としてとてもうれしいことがありました。

それは、理事メンバーが自分で言い出して、自分で企画して、自分で運営して、自分でシナリオプランニングを伝えた大阪開催の入門編講座が無事に終了したことです。月曜日の夜というタイミングにもかかわらず、30人以上の方に参加していただき、大盛況で終わりました。

企画が動き出してから代表理事としての自分がやったことと言えば、コンテンツに対するコメントと、当日、自分のワルクチを言っていないかのチェックだけ(ちなみに、ワルクチは講座開始直後から言われていました…)。

企画が立ち上がり、開催が近くなってきたタイミングでコンテンツに対してコメントをしたとき、自分が伝えたのは「新井の資料を使わずに、自分の資料で、自分の言葉で伝えてくれ」という趣旨のこと。

そうやって言われたメンバーは、きっと講座中に言っていた以上のワルクチを言ってたことでしょう。しかし、結果として、講座当日、新井では決してできない伝え方でシナリオプランニングの良さを伝え切っていました。

シナリオプランナー協会の理事メンバーは、この協会以外にも仕事を持って活動しているメンバーばかりなので、運営をしていくためには業務の効率化が欠かせません。しかも、メンバーの普段の活動地域が東と西でバラバラです(これはこの組織の大きな特徴なので、そのうち書いてみます)。

そのため、今後、入門編講座開催に関するオペレーションは、ノウハウをため、マニュアル化・チェックリスト化しを進め、効率的に、そして仮に協力者が少なくても開催できるような仕組みづくりを進めていきます。

ただし、そういう中でも自分として決してマニュアル化したくないのは、シナリオプランニングについての説明の部分です。それは決まり切ったマニュアルではなく、たとえ慣れていなくても、それぞれのメンバーが自分の言葉で伝えていってほしいと思っています。

協会設立前に、設立のことを話すと、「協会ビジネスですね!」と反応され、親切にも「いかに楽をして稼ぐのか」についてのアドバイスをくれる人もいました。

そのひとつに「講座の内容はスクリプトも全部用意して、そのとおりに話してもらうことで、講座の品質を担保して、さらに上の講座へ誘導しやすくする」というものがありました。

私たちの協会は、決して、属に言う「協会ビジネス」を志向しているわけではありません。もちろんボランティアではありませんから、サービスに対して相応の対価はいただきます。ただし、前回のエントリー「JSPCコミュニティ実践記」でも書いたように、私たちが志向するのはシナリオプランニングに関心がある人が対等に集うことができる「コミュニティ」です。

そのような意味で、先ほど書いた「講座の内容はスクリプトを書いて、そのとおりに読んでもらう」なんてことは、何があっても、今後絶対にやりません。

私たちは「より善い未来を実現する」という共通のビジョンの下に集まっています。

より善い未来を創るためにまず必要なのは、技術でも政治でも資金でもありません。必要なのは「言葉」です。「言葉」が未来を創ります。その「言葉」をより多くの人に届けるためには、「言葉」に想いを乗せることが必要です。そして、「言葉」に想いを乗せるために必要なことは、自分が伝えたいと思うことを伝えること。

より善い未来を実現するためのコミュニティとして、たくさんの人にかかわってもらいたいと思っています。そのために、メンバーそれぞれが、自分の伝えたいことを、自分の言葉で伝えていく。

そんな機会を、今後ますます増やしていきますので、ぜひ今後の私たちの活動にご期待ください。

※最新の講座・イベント情報はこちらから。
シナリオプランナー協会 | Peatix

JSPCコミュニティ実践記

2017年10月6日に一般社団法人シナリオプランナー協会(JSPC、Japan Scenario Planner Community)を設立。

それから1週間とちょっと。やっとのことでWebサイトらしいものを用意して、その中でこのブログも書き始めました。今後、このブログをどうやって運営していくのかはメンバーと相談しながら決めていこうと思っていますが、自社(株式会社スタイリッシュ・アイデア)はメールマガジンを中心に情報発信をしているので、シナリオプランナー協会の方はブログ中心でもいいかなと思ったりしています。

ブログではシナリオプランニングに関連する情報発信をしていくのはもちろんのこと、「JSPCコミュニティ実践記」というカテゴリーをつくり、代表である新井や理事メンバーを中心にシナリオプランナー協会をコミュニティとして育てていく顛末を記録していきたいなと思っています。なぜそんなことを考えているのか、そしてなぜ「JSPCコミュニティ実践記」なんてカテゴリー名にしたのかというと、2つの理由があるんです。

1つはカテゴリー名にもある「コミュニティ」というところ。「シナリオプランナー協会」を英訳すると最後の単語はassociationにするのが自然かもしれません。ただ、自分たちはシナリオプランナー協会を、協会に直接所属しているメンバーにとってだけの集まりだけではなく、シナリオプランニングに関心を持つ人たちが集うコミュニティにしたかった。それで、Japan Scenario Planner Community、略称をJSPCとしました。

もう1つはカテゴリー名にもある「実践記」という部分。自分たちは「人や組織が未来を見通し、希望の道を切り拓いていく支援をし、より善い世界を実現する」というビジョンとあわせて、こんな行動規範を定めています。

1. 私達は、未来に向かって最適な行動をとる
2. 私達は、互いの違いを認め、可能性を信じて行動する
3. 私達は、新たな価値を探求し、いかなる時も挑戦する実践者であり続ける

理事全員で侃々諤々の議論をして、全員が納得して決めたこの行動規範。個人的には、3番目の「実践者であり続ける」というのは、自社でも大事にしている要素で、ぜひシナリオプランナー協会でも行動規範にしたいと考えていました。

コンサルタントやファシリテーターと呼ばれる私たちが、クライアントの前でそれらしいことを言っておきながら、自分たちが実践していなければ、それはまったく説得力がない話しになってしまいます。そんな口先だけのシナリオプランナーにならないよう自分たちを律するために、入れたこの行動規範。

その行動規範を胸に、より善い世界を実現していくための実践者としてコミュニティを運営していくその過程をつまびらかにしていくことは、もしかすると自分たち以外のみなさんにとっても参考になるかもしれない。そんな(淡い)期待も込めて、このカテゴリー名でブログを書き始めました。

ブログのトップ画像は我々の名刺の裏面に載っている協会のロゴです。Pentonoteさんに、シナリオプランニングの意味と、それを扱うわれわれの意義を汲んでデザインしてもらったこのロゴの素晴らしさに負けないよう、今後さまざまな活動をしていこうと思います。

※11月にイベント開催します!